狭心症・心筋梗塞|きくたに内科クリニック|横浜市磯子区洋光台駅の内科・循環器内科

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狭心症・心筋梗塞

狭心症・心筋梗塞|きくたに内科クリニック|横浜市磯子区洋光台駅の内科・循環器内科

狭心症とは

ハートを持つ女性

冠動脈は、心筋に酸素や栄養素を供給する血管です。冠動脈が何らかの原因で狭くなったり一時的に閉塞したりすると、それに伴って様々な症状が現れる状態が狭心症と呼ばれます。
狭心症は、通常3つのタイプに分けられます。
①安定性狭心症(労作性狭心症)②冠攣縮性狭心症(異型)③不安定狭心症の3つです。

これらのいずれの場合も、主な原因は動脈硬化で、血管内にコレステロールが蓄積して血流が悪くなるか詰まることが主な引き金です。動脈硬化の原因としては、加齢、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)、喫煙などが挙げられます。また、狭心症が進行すると、冠動脈の完全な閉塞により心筋梗塞を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。狭心症と心筋梗塞は総じて虚血性心疾患とも呼ばれます。

安定性狭心症(労作性狭心症)

心臓の冠動脈が動脈硬化などによって狭くなると、心筋(心臓壁を構成する筋肉)に送られる血液量が不足し、心筋が酸素不足となります。このときの胸の痛みが狭心症の痛みです。

労作性狭心症は「階段を上ると胸が締めつけられるように痛くなる」、「重いものを持ち上げたり、坂道を歩いたりすると胸が苦しく痛む、安静にすると楽になる」という症状がみられます。痛みの特徴としては圧迫感や絞扼(こうやく)感などがあり、前胸部、みぞおちから始まり、肩、頸などに放散します。まれなケースではありますが、歯やのどが痛むこともあります。痛みは多くの場合、5分程度です。

冠攣縮性狭心症(異型)

夜間から明け方にかけて、胸が苦しくなる発作を起こします。多くの場合、冠動脈が一時的に痙攣[けいれん]を起こして収縮し(この状態を「攣縮[れんしゅく]」と言います)、血流を途絶えさせることによって起こります。

不安定狭心症

狭窄部位が元の血管の半分以上の病変で、血管の内膜が薄くなり、内膜が破裂して、そこに血栓ができることにより、急速に狭窄が進行する状態です。そのため胸痛発作が頻回に起こり、心筋梗塞に移行していきますので早急な対処が必要です。来院時に心電図変化や胸部症状がなくても、不安狭心症が疑われたら救急搬送となります。

心筋梗塞

心筋梗塞とは

心臓のまわりには冠動脈が右に1本、左に2本と合計3本が伸びています。その冠動脈が血栓によって突然つまり、心臓の筋肉に酸素や栄養が供給されず、心臓の筋肉が壊死することにより動きが悪くなってしまうのが心筋梗塞です。突然、激しい胸の痛みが起こり、脈の乱れ、呼吸困難、吐き気、冷や汗や顔面蒼白を伴うことがあります。痛みは胸から始まり、顎や肩などに放散することがあります。至急救急車を呼んでください。

心筋梗塞の原因の大部分は動脈硬化です。肥満症や高血圧症、脂質異常症、糖尿病など、動脈硬化を引き起こす生活習慣病が原因疾患として挙げられます。また喫煙や内臓脂肪も危険因子として考えられています。

心筋梗塞を予防するには、動脈硬化を起こさないことです。動脈硬化のほとんどは生活習慣に起因するため、まず、その改善を図ることが大切です。バランスのよい食事を心がけ、塩分・糖分・脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。肉やバターなどに多く含まれる飽和脂肪酸よりも、不飽和脂肪酸の多い魚やえごま油などを摂るとよいでしょう。運動はウォーキングなどスムーズな呼吸をしながら行う有酸素運動がお勧めです。タバコは百害あって一利なしです。禁煙しましょう。また近年、発症の引き金としてストレスやうつなどが影響していることもわかってきました。規則正しい生活を送り、ストレスをためないようにすることも大切です。